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松山でアウトドアと園芸&研究

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カヤック漕いだり山登ったり 最近はまった庭弄り    本業は教育と研究ですが。

次はタミフル

共通教育の話。

文系メインの講義なので、あまり科学的な話をやっても学生さんは「習っていない」でまともな講義にならない。それならば、と、まずppmやらppbやら%やらの計算とかができるように演習を色々と組立て。次に、身近な話題として食品の安全性の話題など。

最初に扱ったのが汚染米。1年もたつと旬を過ぎていて、当時の「熱さ」もすっかり無くなって、「調べましょう」の課題は出せなかったけど、NOAELやADIの概念をきっちり理解してもらったつもり。汚染米は大騒ぎになったけど、実は入っていたメタミドホスはADI以下だった、そんなことで大騒ぎする愚かなマスコミ、そういったストーリー。アフラトキシンについては、ちょっと微妙な点があるのだけど、難しいので省略して。

次は花王のエコナ。発がん性物質なので考え方は違うのだけど、最悪シナリオでADI以上NOAEL以下になると言えるケース。こういったことは今後もあるだろう、そうしたときどうする?、という答えの無い、というより人によって答えが違ってくるであろう質問を突き付ける。

まあ、このグリシドール脂肪酸エステルが全量グリシドールになってグリシドールを摂取したのと同じ影響を及ぼすという最悪シナリオ、どう考えてもあり得ないのだけど、改めて食品安全委員会の議論を見てみると、食品安全委員会新開発食品(第62回)・添加物(第75回)合同専門調査会の議事録では、最悪シナリオを前提に評価書を変えるべき、ということが真剣に議論されていました。

しばしば、食品安全委員会の議論にたいしてゼロリスクを求めすぎという批判があがっていますが、それが目の当たりになった感じがします。でてくる資料については、それなりに信頼性が置けるのですけどね。それに基づいてどう判断するか、過度に安全側に舵を切りすぎるそういった傾向があるのでしょうか。それでも消費者委員会での議論よりはましかな。消費者委員会の議論が今後政策に反映されるとすると、えらいことになりそうだ、率直な感想です。



次のお題はタミフル。
若年者の異常行動を引き起こすとして騒動になって、10代に処方を控えるよう、厚生労働省が医療機関に通知。その後、タミフルが異常行動を引き起こすという因果関係を示すデータはないものの、厚生労働省は方針を変えず。しかし、今流行している新型インフルには原則処方。

こういった時系列を拾ってこれるか、拾ってきたうえでどういった考察を学生が加えてくるのか。ほとんどの学生が、講義受講前は、メディアの報道を素直に信じて一喜一憂していただろうことは想像に難くないところ、食品の安全に関する話題から、どうこちらに応用してくれるか、楽しみ半分、といったところ。

実際に、インフルを拾ってきて講義休んでタミフルの処方を受けた学生もいるので、最近のインフォームドコンセントの広がりからすると、こういった学生は医師に受けた説明をもとに、しっかりした考えを示すかもしれません。
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by river_paddling | 2009-11-01 16:57 | 大学での事