ブログトップ

松山でアウトドアと園芸&研究

paddler.exblog.jp

カヤック漕いだり山登ったり 最近はまった庭弄り    本業は教育と研究ですが。

カテゴリ:大学での事( 79 )

うちの大学で恒例の「親子で楽しむ科学実験」@夏休み企画。

小学生高学年を対象に、大学で科学実験を実施して、その楽しさにふれて、科学に関心をもってもらう、そんな趣旨だったはず。今年は、担当として白羽の矢が立った。

色々な実験があるなか、いたずらが好きな人間にとって、最も楽しめるのは、多分ドライアイス。

ドライアイスを前にしてると、色々ないたずらのアイデアが浮かんでくる。ネットを見ると、大体が情報載ってるので、多分、昔どっかで触れた内容を思い出しただけなのかもしれないけれど。というわけで「ドライアイスで遊ぼう」に決定。

ドライアイスにコインを押し付けてみる。できた溝にコインを立ててみる。机の上でドライアイスを滑らしてみる。平らなお皿を手で持って、ドライアイスをひとかけら乗せて止まるようにコントロール。熱伝導や昇華の理解にいい実験になる。

フェノールフタレインで赤くした溶液にドライアイスを入れてみる。酸塩基の理解につながる。

気化したガスの上にシャボン玉を載せると?、気化したガスをローソクの火に流すと?、二酸化炭素ガスの性質の理解につながる。

水や、お酒を冷やしてみる。アルコール度数を高くしていくと?ドライアイスの寒材としての性質の理解。ドライアイス-アルコールの液体寒材を使えば、花を凍らしてパリパリしてみるなんてことも可能。バナナで釘が打てますはちょっと古いか?

PETボトルにドライアイスと水を入れてゴム栓で密閉して発射台へ。シュポーンと飛ぶ、簡易のミニペットボトルロケットに。圧力変化を理解。

食べない、触らない、閉じ込めない、ドライアイスを扱う注意点を説明した後、サイダーを作ろうとして起きた事故例とかを紹介。ついでにコーラにメントスやっても面白いかも?

ドライアイスでアイスクリームなんてネタもあるので、やってみたいけど、衛生上の問題があるしちょっと微妙。

というわけで、ネタはつきず。
それでも予備実験をやって一番楽しかったのは、ペットボトルロケットが予定通り飛んだこと。注意不十分で通行人がいてあわや、の惨事になりかけたことは内緒。ま、ヒラヒラおちてくるペットボトルが当たっても、大人ならそれほどのことにはなりそうにないけど。
[PR]
by river_paddling | 2010-05-20 18:27 | 大学での事
ふと思いついて、1cmマクロ撮影のできるデジカメで撮影した写真。
f0115851_20485333.jpg
さて、何の写真でしょう?





















答えは、携帯電話の液晶表示部でした。

最近の大学はサービス精神旺盛です。高大連携といって、高校生の課題研究の受け入れなんてのもやっています。こういった仕事は、「断れない人」にまわってきます。

とりあえず、ミクロの世界をかんさつする、ということで、LABの電子顕微鏡やら光学顕微鏡やら、色々あるのを使って、身近にあるものを拡大観察する、なんていうお題で、課題研究の計画を立ててもらうために、いくつか観察して面白そうなものの観察実演をやってみました。

実体顕微鏡 携帯カメラの液晶 表示ピッチがモデルごとに異なるのを、生徒の持つ携帯を題材に拡大画像をPCに取り込んで計測して確認する

液晶モニターって、赤青緑の光の三原色が縦横ならんで、適宜透過する光の量を調整して色を出しています。人間の目の分解能以下になると、個別の色を識別できなくなって、合成された色を認識するわけですね。上の写真は、通常のデジカメでのマクロ撮影ですが、ピッチサイズはともかく、いちおう、個別の色の点に分解することはできました。

その他の観察対象は。

ハエとか、ダンゴムシとか、葉っぱの裏とか、紙とか、布とか、結構拡大して表示される絵って説得力を持っています。金属中の成長の様子を拡大してみる、なんてのもやりました。

液体窒素を使う体験実験なども通じて、実験を楽しく、のモットーの下で、初回は軽く。二回目以降は勉強もしつつの難しさがあります。さて、生徒たちはどんな研究計画を立ててくるでしょうか? 楽しみ半分、不安半分です。ゴキブリ観察とかちょっと勘弁だし、それぞれの機器に得意不得意がありますからね。
[PR]
by river_paddling | 2010-05-09 21:01 | 大学での事
ノルマ=課せられる職務上の達成目標。

中学の同級生が高卒後、大手電器店に就職。営業職として課せられる販売ノルマ。達成できない場合、給与査定に加え、全職員の前での長時間の叱責。店頭で飛び込みの客に売ろうとしても手柄は上司にとられる。ノルマを達成できるか否か、天国と地獄。達成できればボーナスアップにつながるし、達成できなければ叱責。

結局どうするか、人脈をたどっての営業になる。学校の同級生の友達は稼ぎがないのでとても無理。結局、親族に買ってもらうことになる。

しかし、最初の数年はそれで回したとしても、やがて飽和。で、結局ノルマを達成できず、社内での退職圧力がどんどん増して自主退職に。これが典型的な営業職の会社における役割。これって、電器店に限らない。保険なんかもそう。ノルマ達成を自らの営業力で成し遂げる一部の人間が会社に残って猛烈社員として後進にノルマを押し付ける。

そんなことがあったりしたので、学生さんにはそういった職に就くリスクについて、よく話すのだけれど。いわゆるブラック企業といわれてるものと紙一重ですから。で、実は銀行もそうだったという話。就職してまだ10日足らず。与えられたノルマが、新規口座開設○口、クレジットカード契約○口、給与振り込み指定○口、定期預金○円・・・

達成できないと、叱責、泣いても許されない企業社会。

銀行の就職も決して楽な世界じゃない。新入社員はノルマ達成のために親族、友人、それこそあちこちに声をかける。可能な範囲で頑張って、でノルマ達成できなくなって、数年してやめる。銀行は新人採用をどんどん続ける。本人も親も地方とはいえ銀行に就職決まれば喜ぶけれど、採用する新人は持っている人脈分の顧客を集めてくれる使い捨て営業社員というわけ。入社数年の新人は、社内で厳しい叱責を受け、居場所がなくなれば労働争議などやらずに簡単にやめていく。

華やかな内定・就職の裏にはこういった実態があったりする。

でも、これって逆効果じゃないかな。

身内の首切った銀行の口座、いつまでも置いとかない。サッサと解約される。なので、次の顧客探しが必要。という負の連鎖。
[PR]
by river_paddling | 2010-04-10 19:01 | 大学での事
卒業生も追い出して、もとい、無事巣立って行って、新しい4年生をむかえて、新しいテーマを与えて研究をスタートしつつ、のんびりできる時期ですが。講義の開始までの1週間ちょっとのつかの間の休み。それでも、現在の役職だと学内教務関連の仕事が目白押し。ガイダンス関係の担当をやるので、履修の手引きと首っ引きで説明内容を確認する。そして漏れがないように、間違いがないように、これが結構気を使う。

ガイダンスの日程が、履修登録期間が早まって年度明けすぐになってしまったので、休む間が無くなった。ガイダンス資料の作成とガイダンスの説明が終わると、一仕事済んだ気になって、講義開始より大変ですね。

今年は、共通教育の担当が土曜日授業となったので、代休を取らされるらしいのだけど、まだ連絡が来てません。首都圏に住んでた頃は平日に代休取れる、休日はどこに行っても混むので魅力的な面があるけど、松山だと、平日はどこ行ってもガラガラすぎてちょっと不安。休日でも結構川空いてますから。それに、どうせ忙しくて代休と言ってもほとんど大学に出てきてそうだし。

他学部の夜間の学生向けの共通教育の担当なのだけど、何で私に白羽の矢が立ったのかは不明。結構大変そうだ。
[PR]
by river_paddling | 2010-04-02 19:33 | 大学での事
事務のAさんに○○の〆切が○月×日と言われました。

遅れるのでAさんに連絡を入れると、二日〆切をのばしてもらいました。

Aさんが取りまとめて、Bさんに渡して、Bさんが学部を取りまとめて、Cさんに渡して、Cさんが全学一律の処理をしていました。

Cさんに聞いたら、〆切は10日先でした。

別の機会にCさんの上司のDさんに聞いたら、20日先でもOKだったって。



〆切って何なんだろう?



科研費の申請の〆切なんかもおんなじかもしれませんね。組織の中で、伝言ゲームが進む中で、末端の組織ほど〆切を早めに切って上に上げる必要が出てきます。担当者が余裕を見越す人だと、10日くらいの余裕が入ってたりします。

だからといって、〆切ぎりぎりで仕事をすると、当然迷惑かけまくりになりますし、Dさんの20日先もOKを信じて行動すると、事務方から総スカン食らっても仕方ないですけど。
[PR]
by river_paddling | 2010-03-19 23:19 | 大学での事
reviewって、再調査とかってのが多分辞書的には一般的な訳。英語嫌いな私は、覚えてなかったのか、忘れたのか、Lab.に入ってからの総説って意味が最初。

その後、論文審査する人がrefereeと思っていたら、reviewerという方が一般的だと知ったり。

英語は結構、ふまじめにやってきたので、若気の至りの恥をさらすと、こんなネタが一杯あります。

で、peer reviewというのは論文審査、とか、査読、とか、言われてるもの。研究者にとって無償のボランティア活動。しかも、ボランティアしてると公言できない、ボランティア活動。査読者は基本、匿名ですから。

愛媛に移って、メールアドレスが変わって、一時、査読依頼が減ったけど、最近増えてきた。理由の一つは、異動したのがばれ始めたから。というか、異動直後は忙しいだろうと手加減してくれたのが容赦なくなってきた。そして、近しい知り合いが雑誌の編集になって、こっちに論文を回すようになってきたから。

自分の論文3報が3ステージそろい踏みに合わせて、審査依頼が3件。さすがに1件はお断りして、2件をやっつける。内一件が最近にないひどさ。

実験結果の前半はパクリ。引用もせずによくもまあ。後半は、実験結果と本文の説明が対応してない。そのまま妄想ワールドに突入して、ありえない考察のオンパレード。学生の実験レポートでも不可だよ、と思いつつめまいがしながら読み進めて。

却下の意見を色々と書いて、先ほどwebsystemに上げたところ。


もう一人の審査員の意見も既に掲載されていたので確認してみると、彼も却下だった。
審査意見を見てみると、ほとんど、同じポイントをつっこんでる。



編集者に言わすと、最近人口の増えてる某国とか某国からの論文が増えて大変、とのこと。どこの雑誌も軒並み却下率が上がっているとか。

論文としての体をなしていないのは。

イントロダクションが、ぐだぐだで、実験内容とほとんど関係ないことばかりが妙に長い。
実験パートも妙に長い。その割に、再現するのに必要な情報が欠けている。
とにかく、色々な装置を使ったのが、いい論文だと思ってる節がある。
実験結果の解釈が、結果と対応してない。平気でうそをついている。
考察が根拠なしの妄想の世界。

当然結論も結果と無関係に凄いことができたことになってるし、要旨も同じ感じに書かれてる。



たまに当たりの論文が回ってくるとうれしいけど、中途半端な当たりは、何度もやり取りがかさんで、かえって手間がかかったりする。



果たして、このpeer reviewという制度、今後も維持できるのかなあ?
[PR]
by river_paddling | 2010-03-13 11:39 | 大学での事
投稿準備論文執筆の最終段階と、修正論文の再投稿と、採択論文のゲラチェックが同時にやってきました。これに、なぜか立て続けにやってくる論文審査に、教育コーディネータ関連の仕事があって、ちょっとした仕事の山でやられそうです。それでも、今の年齢で研究から引退はできませんからね。

今書いてる論文をまとめたら、別のM1の仕事もB4の仕事と合わせ技でボチボチまとめ頃。これらをやっつけたら、前任地の未処理の成果もどんどん論文にしていかないと。前任地でもっともアクティブに成果の出ていた学生たちの結果が異動にからむ忙しさで、ほとんど手つかず残ってる。論文にしないと、世間的には無かったことにされてしまう。パテント出してるから、どこぞの外国にそっくりぱくられる危険性もある。学生の努力を無駄にはできないからね。



さて、就職活動をしてるM1から、○○化学のリクナビページに卒業生の声があったと。どれどれ、と活動ページを見せてもらうと、確かに見覚えのある顔が。そっかー、数年たって会社でも信頼されて採用の顔になったかー、なんて思って、数えてみると卒業して約一年だった。

振り返るに、今年一年は、例年以上に、あっという間に過ぎ、だけど、つい去年のことが遥か昔のように。きっと充実していたんだ。そうに違いない。



…そう思わないとやってられない。

振り返ってみて、前任地の研究室指導学生の年次進行、もうだいぶ忘れていました。現任地は今年で4期生の卒業、まだ、年次の順と顔と名前、一致してるけど、そのうち忘れていくのかなあ。
[PR]
by river_paddling | 2010-03-03 18:25 | 大学での事
年度末にFE-SEMが入りました。

研究室の従来のSEMが数千倍の観察が常用で、一万倍を超えた観察はテクニックが必要。というところだったのが、FE-SEMになって、何がうれしいかというと、数万倍の観察なら結構素人でも簡単にピント合わせができること。

細かいところが見えるようになると、今まで想像だったことが明らかになる。研究の新しい展開が見えてくる。だいたい十万倍くらいならそれなりに見える像がとれます。

問題は、最初はおぼつかない操作の学生さんもあっという間に操作法を習熟して、上手に高倍率の像をとれるようになること。最初は横についてる私が、ピント合わせのコツを伝授してるのだけど、しばらく触ってると若さによる慣れというのか、単にこちらがぶきっちょなのか、教員より像合わせがうまくなってる。

ちょっと悔しいけれど、きれいな像を論文に載せれるようになることを単純に喜ぶことにしよう。FE-SEMのおかげで来年度の新しいテーマができた。
[PR]
by river_paddling | 2010-02-23 19:24 | 大学での事
不正行為と明記するといささか学生さんには酷かもしれませんが、実験レポートの、ネット記載文章のパクリについてです。学科の3年生の実験について1テーマだけ担当しました。このテーマ、いくつかの実験の組み合わせで1つのレポートをまとめるのですが、そのうちの一つにケミカルガーデンを取り入れています。

ケミカルガーデンは中免実験でもやって、理学部のオープンキャンパスでもやってるので、ある意味、使いまわしのお手軽実験です。しかし、受講生の学習レベルによっていかようにもレポート課題の難易度を上げることができます。

他学科の学生や高校生相手の中免やオープンキャンパスなら、酸・塩基とかシリカゲル・多孔体とか浸透圧あたりのキーワードで現象論を説明できたらOK。物理学科なら光の吸収についてある程度の理解はできるけど、生物・地学はちょっときびしい。

無機化学の講義をきっちり受けてきた学生には、遷移金属イオンの着色について、配位構造の違いだとか禁制とかまでふみこんだレポートを期待してるのですが、今年はそこまで書いてないなあ。

さて、標題に関してですが、レポートを採点しているとどっかで見た文章だなあ、というのが。

以前の勤務地でオープンキャンパスをやった時、大学の社会貢献の一環のつもりでケミカルガーデンのページを作りました。多分5年以上前のページでその後ほったらかしだけど、元ボスがそのまま掲載しててくれていて、google検索やyahoo!検索でもトップヒットします。多分、ネット上でケミカルガーデンを説明する最も詳しいページの一つだと思うけど、逆に学生さんが、「しめしめ」とばかりに文章を丸ごとコピペしてレポートに貼り付ける例が後を絶ちません。

ですます調を多少変えたり、文のつなぎを変えたりしても、自分の書いた文章は、なんとなく既視感を感じます。で、上のページ一部、「モノの本によると」の部分、引用だということを示すために色を変えてるのだけど、カラー刷りで色を変えたままのレポートもあったりします。また、文脈のおかしなところも一部そのまま残ってたりします。ネットの自分の文章をワードにコピペして「ですます」だけ弄ったなというのがすぐにわかります。

本来、こういった行為については「盗用」・不正行為としてしっかり取り締まるべきなんでしょうけれど、これで必修科目で不可をつけると留年確定なので、厳格になりきれない甘い教員は、実験全体の一部についての盗用だしと理由をつけて、しかたないなあとTAをやってくれた院生に愚痴をこぼしながら、ちょっとの減点ですますのでした。

小さな学科なので、「盗用」した学生も結構普通に廊下で顔を合わせて、挨拶して、時には無駄話もしたりするのですよね。不正を指摘しきれないのは、情が移ってるのもあるのだな。それでも今度見かけたら、「コラ」っと言っておきましょう。
[PR]
by river_paddling | 2010-02-02 20:16 | 大学での事
インフル?で一回休講にした。最近の教室会議で、講義できないときは代講を頼むか、補講をして15回分の講義時間を確保するよう、話題を出した。

自分について、立場上補講せざるを得ないわけだけど。本音でやりたくない自分がいる。

補講、どうしよう?

とりあえず学生の希望調査をしてみる。

A案 自習したことにして補講はしない
B案 来週5コマ目に補講をやって一日二回分の講義を行い、日程通り終わらせる
C案 補講期間をつかって講義を行う

当然、B案かC案を希望する学生が一人でもいれば、A案は却下。学生は15回分の講義を受ける権利があるからね。

日ごろの学生の受講態度を見ていると、A案で落ち着くとみていたら、もっともありえないだろうと思っていたC案希望者が過半数を占めた。何で~?








後で、A教授と話す機会があった。A教授曰く試験を○日にすると学生に言ったら一斉にブーイングだった。○日は補講期間中。A教授も一回休講したらしく、先日の会議の議題を受けての処置だろう。

上のC案の日程だと最終日は○日の翌日。私の担当講義は他の講義と結構日程かぶってるので、A案やB案だと試験日程がかぶる。どうせ○日まであるのなら、その次の日も講義があっていいだろう、きっと学生はそう考えたんだな。

補講日程の最終日の試験。私の講義だけのための試験勉強。今年は、難しい問題を出しても、みんな解答してくれるかな♪
[PR]
by river_paddling | 2010-01-19 19:36 | 大学での事