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松山でアウトドアと園芸&研究

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カヤック漕いだり山登ったり 最近はまった庭弄り    本業は教育と研究ですが。

カテゴリ:大学での事( 79 )

付属農場のみかん狩りの案内が来たので、外国人研究生の思い出づくりを兼ねて研究室有志で出かけました。

場所は、大学から車で30分程度、受付をしてミカン山へ5分ほど歩いて、後は食べ放題の籠一つ分のお持ち帰り。日本のみかんは外国人にも口に合うようで、オレンジよりおいしいと。英語にしたら日本のみかんもオレンジなんでわかりにくいですが、外皮を手でむけて、内皮はそのまま食べられて、甘さとちょっとした酸味。日本の食卓で愛されてきた味です。

他のお客さんは子連れが多く、しかも大学内で見かけた人がちらほら。教職員の福利厚生の一環?のようにも感じられますが、学生ばっかの若者集団はうちだけだったかも。うちも、外国人研究生という名目が無かったら多分来なかったでしょうから。

学生には、おじいちゃんのみかん畑で収穫手伝ってるなんてのもいるので、それほど物珍しさも無いようですが、私にとってもみかん狩りは多分初体験。みかんがたわわになっている木を楽しみながら、どこら辺の実がおいしいのか、などとワイワイしながら摘みたてのおいしさを楽しんで、小一時間でおなかいっぱいになって、籠いっぱいのおみやげも摘んできて、帰りはレストランでランチをとって、大学へ。

インフルにも負けず、無事学祭をやっていました。うちの研究室はメインの会場から外れているので、余り祭りの雰囲気は感じませんが、外国人研究生は他の留学生がやってる異文化交流なんたらへ、学生も模擬店冷やかし等々に散っていき、午後は静かな休日の仕事となったのでした。

そのうち写真でも。
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by river_paddling | 2009-11-15 15:25 | 大学での事
絶海の孤島のせいか(それは言いすぎ)インフル禍の影響の比較的低かった松山ですが、最近となりの中学で学級閉鎖がでたらしいなんて話を事務のお姉さんから聞くようになり、そしてついに、一気に身近なところで感染者が出てきました。

最初は講義の受講生。今は、ちょっとでもゴホゴホすると白い目と温かい目で見られて、すぐ病院に行け、と。それで病院に行くと、インフルエンザ陰性であっても万一のことを考えて、とインフルの前提で診療がとられるケースあり。つまり、他者との接触禁止、タミフル処方。

結果的に休みが目立つようになってきます。

先週、スポーツ系の大会に応援に行っていた研究室の学生が、月曜日になって熱があるとのこと。病院にいったらインフルと診断。おなじく別の学生もだるいと言って様子見で欠席、水曜日やっぱりインフル。どうもその大会がインフル蔓延源となったようで、あちこちで感染の情報が乱れ飛んでいます。



今日の会議も4時間、狭い部屋で数十人ぎゅうぎゅう詰めでいたわけですが、あっちでゴホゴホ、こっちでゴホゴホやられると、なんか気になってくる。ウィルスが飛び交って、自分めがけて飛んでくる妄想に耐え切れず逃げ出しました。ってのは脚色で、別件の用があって抜けただけなんですが。それでも、とりあえず研究室にもどって手洗い、うがい、顔も洗って、ついでに消毒液で手をモミモミ。こんなんで、本当に効果があるのでしょうかね?

インフルはかかるときはかかる、っていいますから。



実は今週末、学会を開催するんですよね。その実行委員なわけですが、自分は大丈夫だろうな?、バイトの学生は大丈夫だろうな?、そしてお客さんちゃんと来るだろうな? なんて他の委員の方と一緒に心配してます。他地域ではインフル感染は相当広がってるようで、欠席、公演中止なんてのも何件も出そうな気もします。

そして、心配なのが、学会がインフル蔓延の源にならないか、ということ。発症する前から感染能力が出るというらしいし、狭い締め切った教室で大勢集まってやいのやいのやって、ポスター会場で混雑した中を歩き回って、懇親会で立食パーティをやれば、感染なんてあっというま。

そういえば、学祭も感染祭になりかねませんね。学祭を中止した大学もあると聞いてます。うちはどうするんだろう?。中止にしたら楽しみにして準備してきた学生は、きっとがっかりだろうな。



追伸:
このエントリは冗談半分で読んでください。
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by river_paddling | 2009-11-05 23:09 | 大学での事
共通教育の話。

文系メインの講義なので、あまり科学的な話をやっても学生さんは「習っていない」でまともな講義にならない。それならば、と、まずppmやらppbやら%やらの計算とかができるように演習を色々と組立て。次に、身近な話題として食品の安全性の話題など。

最初に扱ったのが汚染米。1年もたつと旬を過ぎていて、当時の「熱さ」もすっかり無くなって、「調べましょう」の課題は出せなかったけど、NOAELやADIの概念をきっちり理解してもらったつもり。汚染米は大騒ぎになったけど、実は入っていたメタミドホスはADI以下だった、そんなことで大騒ぎする愚かなマスコミ、そういったストーリー。アフラトキシンについては、ちょっと微妙な点があるのだけど、難しいので省略して。

次は花王のエコナ。発がん性物質なので考え方は違うのだけど、最悪シナリオでADI以上NOAEL以下になると言えるケース。こういったことは今後もあるだろう、そうしたときどうする?、という答えの無い、というより人によって答えが違ってくるであろう質問を突き付ける。

まあ、このグリシドール脂肪酸エステルが全量グリシドールになってグリシドールを摂取したのと同じ影響を及ぼすという最悪シナリオ、どう考えてもあり得ないのだけど、改めて食品安全委員会の議論を見てみると、食品安全委員会新開発食品(第62回)・添加物(第75回)合同専門調査会の議事録では、最悪シナリオを前提に評価書を変えるべき、ということが真剣に議論されていました。

しばしば、食品安全委員会の議論にたいしてゼロリスクを求めすぎという批判があがっていますが、それが目の当たりになった感じがします。でてくる資料については、それなりに信頼性が置けるのですけどね。それに基づいてどう判断するか、過度に安全側に舵を切りすぎるそういった傾向があるのでしょうか。それでも消費者委員会での議論よりはましかな。消費者委員会の議論が今後政策に反映されるとすると、えらいことになりそうだ、率直な感想です。



次のお題はタミフル。
若年者の異常行動を引き起こすとして騒動になって、10代に処方を控えるよう、厚生労働省が医療機関に通知。その後、タミフルが異常行動を引き起こすという因果関係を示すデータはないものの、厚生労働省は方針を変えず。しかし、今流行している新型インフルには原則処方。

こういった時系列を拾ってこれるか、拾ってきたうえでどういった考察を学生が加えてくるのか。ほとんどの学生が、講義受講前は、メディアの報道を素直に信じて一喜一憂していただろうことは想像に難くないところ、食品の安全に関する話題から、どうこちらに応用してくれるか、楽しみ半分、といったところ。

実際に、インフルを拾ってきて講義休んでタミフルの処方を受けた学生もいるので、最近のインフォームドコンセントの広がりからすると、こういった学生は医師に受けた説明をもとに、しっかりした考えを示すかもしれません。
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by river_paddling | 2009-11-01 16:57 | 大学での事
ほとんど旬をはずしている話題ですが、乗りかけた船ということでもう少しだけ。

BMDL10から10000倍の暴露マージンを取れば健康上の危惧が心配されない、これについてわかりやすく書かれているサイト

農林水産省・食品中のアクリルアミドに関する情報・用語解説
MoE(暴露マージン)やBMDL(ベンチマーク用量信頼下限値)について、また10000倍の位置づけなど。

製品評価技術基盤機構・化学物質のリスク評価について-よりよく理解するために-5
ここらの考え方について分かりやすく説明。



また、この話題を取り上げられている方として ぷろどおむ えあらいんさんのところで、精力的に周辺も含めて調査されています。

9月の記事
10月1日の記事

MyNewsJapanの記事に関する裏取り調査については特にすばらしくまとまっています。この記事を参照した学生のレポートがあって、多分記者の偏見でねじ曲がってるのだろうとの予想はあっても(食品安全委員会の委員もそんなに馬鹿じゃない)裏取りは結構大変そうと思っていたところ、こちらの記事を見つけ、学生に紹介をしておきました。



安井先生のエコナと発がん物質グリシドール

こちらもわかりやすく書かれています。

2点ほど補足というか。

1.グリシドール脂肪酸エステル含有量

B君:ところが、花王エコナ中のグリシドール脂肪酸エステルは、菅野氏によれば370ppm(=mg/kg)という発表だったとのこと。どうも、ドイツのBfRが問題にした量の100倍も高かったらしい。

C先生:花王からの発表だと、次の図のように、91ppm(=mg/kg)らしい。BfR発表値の約30倍。ただし、-OHの一つが塩素に置換した化合物も同時に検出される可能性があるとのことなので、実濃度はさらに低いだろう。ドイツのデータを見比べると、15倍ぐらいかもしれない。


これに関しては、安井先生の勘違いのようです。

前記事でも紹介した当日厚生労働省配布資料[PDF] では

3-MCPDの分析 定量下限以下
3-MCPDエステルの分析 91ppm(3-MCPD遊離体換算)
Cl元素 定量下限以下 (3-MCPD3.1ppm以下と推定)
グリシドール 定量下限以下
グリシドールエステル 373ppm

グリシドールエステルを3-MCPDに換算すると125ppm、3-MCPDエステルの分析値とほぼ一致する。


となっています。安井先生の91ppmは3-MCPD換算での含量、菅野氏の370ppmはグリシドールエステルの含量、これをグリシドール換算すると約80ppm。こういう数値関係です。換算の間違えと、塩素分析も行っていることが未確認なことで、「甘い方向」に少しバイアスが入っています。

なお、3-MCPDは3-モノクロロプロパンジオールの略です。グリシドールのエポキシ基がHClと反応すると形成されます。

2.グリシドールの加水分解

水中だと加水分解が起きて、C-OHが2つという形に変化する。となると、分子全体は、グリセリンに戻る

というのがちょっと強調されているような気がします。

グリシドールに関しては、やはり同じ資料中で、14Cマーキングしたグリシドールを使ってのラットでの動力学研究の結果の概要が示されています。

供与したグリシドールの40~42%が尿とともに、10~12%が糞とともに排出。
投与、24時間後、72時間後ともに検査器官のすべてで放射能が検出。
検出されたグリシドールは無変化のグリシドールではなく、エポキシ基との反応を前提にすべき
放射能の最高濃度領域は、血液細胞、甲状腺、肝臓、腎臓、脾臓
最低濃度領域は、脂肪組織、骨格筋肉、血漿

また、広範囲に代謝という別の実験もあり、同定できない代謝基質に14Cが残る。
経口摂取では、胃での3-MCPD生成の可能性も。
人の胃液は、pHが実験動物より低く、反応が促進される可能性も。

試験管内では、グリシドールのエポキシ基とDNAの反応を確認
グリセリンへの加水分解も起きる。


画像ファイルでコピペが大変なので要点のみですが。加水分解されやすいから大丈夫なのでは、という過小評価につながりかねないので、一応写してみました。



で、こっからは勝手な推測交じりです。

エポキシ基を持つ化合物は、きっと不安定だろうという、化学者としての先入観がありますが、実験結果は全身に回るくらいには安定で、全身で反応するくらいに不安定、ということになりそうです。勝手な推測をすれば、アルコールと同じで、胃で吸収され消化器官で滞在する時間が短い、そういったことにより不安定そうな化合物なのに、血液に乗って全身に回る、といったことがあるのか、と思います。

グリシドール脂肪酸エステルの場合はどうでしょうか?

親水性はほとんどないし、分子も大きいので胃からの吸収はまず無いとみていいでしょう。脂肪と同じ代謝となりそうです。

脂質の代謝は、生化学の教科書まる写しで、脂質は胃ではなく胆汁の作用のある小腸で加水分解され、脂肪酸と2-アシルグリセロールになって、小腸で吸収され、吸収されたのち、再度トリアシルグリセロールになる、ということで、グリシドールは脂肪酸エステルになることで消化器官ちゅうに長時間とどまるようになると考えられそうです。

そうすると、エステル結合の加水分解とエポキシの加水分解どっちが早いか、というと、普通に考えると、エポキシが先かなあ?、と感じます。



平成21年7月22日の食品安全委員会新開発食品(第61回)・添加物(第74回)合同専門調査会や平成21年8月24日の食品安全委員会新開発食品(第62回)・添加物(第75回)合同専門調査会において、早急に花王に発売停止を求めずにいたというのは、最悪シナリオ(グリシドール脂肪酸エステルがすべてグリシドールになる)におけるMoE250という微妙な数字もさることながら、こういった科学的な予想でMoEの実質はもっと高い、危険性は意外と低そう、という推測もあったんじゃないかなあ、と思います。
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by river_paddling | 2009-10-30 20:20 | 大学での事
3か月ほど空いてしまいましたが。

今年の共通教育の教養科目では、食品の安全性に関する話題を扱っています。花王のエコナに関して調べなさい、といったレポートを課題にしたところ、典型的には

1.健康食品に発がん性物質がはいっていたなんて、けしからん
2.よくよく調べてみたら、どうもたいしたことなくて騒ぎすぎのように思った

という感じの感想。そうした中で、1日27kgまでは安全とか、270gまでは安全とか、ぎょっとするレポートが3件。

引用先が書いてあって

有機化学美術館・分館のエコナの件
~ここから引用~
 整理しておきますと、グリシドール脂肪酸エステル(水色)には発ガン性はないと考えられます。またグリシドールは、Fischerラットと呼ばれるガンを発生しやすいラットに対し、体重1kgあたり37.5mgを投与するとガンを発生したとのことです。ヒトでは発ガン性が確かめられていませんが、このラットでの数字を適用すれば体重60kgの人が毎日2.25gのグリシドールを摂取するとガンを発生することになります。

 エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルの濃度は370ppmだそうですので、ガンを発生するために必要なエコナの摂取量は1日約6kg、ざっと一升瓶4本分を飲む必要があるということになります。実際にはこういう食生活を送っている人はあまりいないのではないか、と思います(もし計算が間違っていたらご指摘下さい)。

(追記:計算を思い切り間違ってました。グリシドール脂肪酸エステルは分解してグリシドールになると、分子量が約1/4.5になります。このppmは重量比であるので、これを計算に入れると27kg、一升瓶18本分ということになるかと思います)

 もちろんラットとヒトは違いますから、通常こういう場合動物実験で得られたデータに100倍の安全係数をとることになっています。であるとすると1日60g(訂正:270g)ですから、絶対安全とは言えないかも、というラインになります。まあこれだけ油をとっていたら、いくらエコナが脂肪になりにくくても、ガン発生以前に何か重い病気にかかるのではないかと思いますが。

~ここまで~

薬作り職人のブログのエコナ問題で、花王に足りないもの。
~ここから引用~
a)動物実験から想定される、ガンを発生するために必要なエコナの摂取量は1日27kg、一升瓶18本分。
b)ヒトと動物との間で発がん性に差がある危険性を考え、この100の1量(安全係数)を考えたとしても1日270g。

1日270gエコナをとることは、おそらく普通の生活ではないでしょうから、実質エコナの安全性には問題はないという結論になります。


~ここまで~

でした。

実は、この議論、思い切り間違えています。

何を間違えているか、有機化学美術館・分館にコメントを入れておきましたが、「体重1kgあたり37.5mgを投与するとガンを発生」というのは摂取して害が発生するミニマムを示す量では無いということです。

実際に食品安全委員会の資料のうち当日厚生労働省配布資料[PDF]を見ると、体重1kgにつき37.5mg投与すると生存率が著しく低下し、組織検査で腫瘍が確認されたといった内容の報告がなされています。「生存率が著しく低下」する量を基準に、「ガンを発生するために必要なエコナの摂取量は1日約6kg」と関連付ける、あまりに乱暴です。

20mgでも発がん性ありという報告はありますが、これより少ない投与量でどうなるのかのデータはありません。どのくらいの投与量なら大丈夫と言い切れるか、そういった数値は現時点で人間は持っていません。グリシドールの発がん性は、エポキシ基の開環付加によるDNA損傷と考えられますので、そうすると無毒性量は定義できません。どんなに少量にしても一定の発がんの可能性は残ります。

この次の委員会のDAG 評価書の修正に関する意見によれば、グリシドールのリスクは暴露マージンで考えるべき、という考え方が示されています。

グリシドールについては、仮想的ながらBMDL10を10.2/2.5=4mg/kg と算定。つまり、実験結果をもとに外挿して危険度を推定した、それで行くと、ラットに4mg/kgの摂取をさせると、ガンになる可能性は10%程度ということです。これに対してどれだけの安全性を見越すか、というのが暴露マージンの考え方です。

10000倍の暴露マージンを取れば健康上の危惧が心配されない、これが科学的な安全性の基準になりますから、グリシドールで言うと、一日摂取量0.4μg/kg以下が基準となります。

体重50kgとすると、20μgの摂取。「K 社報告の370ppm のグリシドールエステルから生成するグリシドールは分子量から約80ppm と概算」するとエコナ1g中にグリシドールは80μg含まれます。エコナしかグリシドール摂取源がないと仮定しても、0.25gが安全の最大摂取量ということになり、日常的に食する食品の摂取状態を考えると一定程度の危険性は示唆されることになります。



すなわち、毎日10gのエコナを摂取しているとすると、グリシドール摂取量は0.8mg(800μg)。体重50kgで割って0.016mg。ラットで10%がガンになると推測される4mg/kgに比べると250分の一程度となって、安全というには、かなり微妙になる、そう判断される量になります。



ただし、グリシドールのBMDL10を4mg/kgとすることの妥当性についての不確実性、グリシドール脂肪酸エステルが体内で100%グリシドールに代わってこれがすべて摂取されるわけではない、ということと、人とラットの種の違いが正に出るのか負に出るのかわからない、ということで、追加の検証がなされている、そういった現状だと思います。


はてなブックマークでも、間違いの指摘がないようなので、念のため指摘しておきます。
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by river_paddling | 2009-10-29 19:07 | 大学での事
金曜日の午後から、土曜日一日、そして月曜日、火曜日と基本的に英語漬けの毎日。だいぶ英語力が回復。3年前の日本でやった国際会議以降、ほとんど英語を使う機会のないまま過ごしてきたので、当初はなかなか単語や文章にならなかったけど、使い続けるうちにだいぶましに。今日のお客さん相手のセミナーでは、学生向けと外人さん向けに日本語と英語で質問をすることが結構自然にできたりして、だいぶ回復傾向が確認されました。

そういった中で、電気屋さんとか市役所とか銀行とか不動産屋とかいろいろ回って、英語通じねえ、ってのが日本社会なのね、と改めて。英語しゃべれる人いる?って聞いても基本的にはいないから、しかたなく通訳するけど、結構こういった日常生活に関して、単語が度忘れってのが結構あります。もともと知らなかったりもするかもしれない?

中学校、高校と6年間英語を学んでここまで使えない、やっぱこれはどこかに問題がないかい?。自分も普段使ってないと英語力が落ちるからかっこいいこと言えないけれど、たぶん、もう少し日本社会でも英語を使うシーンが増えないと、外国人に冷たい街ってことになりそう。



もう一つが日本のシステム。

不動産屋での、礼金やら敷金やら共益費、手数料、これらの説明が大変。さらには、部屋は空っぽで家具などまったくないという状態ですから。外人さんが日本に住もうとするとイニシャルコストが馬鹿にならないという。幸い、愛大の留学生支援ボランティアグループの助けも借りて、なんとか契約までこぎつけたけど、そうじゃなかったら、アパート探しで相当苦労しただろうなあ。

銀行では、ハンコ。外人さんが口座を作る際にもハンコがなくてはダメらしい。メチャクチャ。現在のデジタル技術ではハンコの偽造などたやすくできるし、旧態依然としたシステムを残す意味がどこにあるのだろう。さらには住所を書いた公的な書類なりが必要になる、本人確認とかの意味があるのでこっちはある程度は理解できるけど、もう少し柔軟にやれないものだろうか。
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by river_paddling | 2009-06-02 20:38 | 大学での事
今日から半年間、ウズベキスタンの博士研究員を研究室に迎えることになりました。ということで、松山空港にお出迎え。三年生で学担やってる二人の学生に声をかけて、2時半過ぎに大学を出発。空港の屋上で少々時間をつぶし、飛行機が到着したら、小さい空港のことだから、比較的簡単にみつかって、ナイストゥーミーチューで握手。学生にも自己紹介と異文化コミュニケーションを楽しませながら大学へ。

久しぶりの英会話だと、予想通り単語がすぐに出てこない。日本語でもたまに度忘れして単語が出てこないことがあるのだから、英語ならなおさら。何とか云い換えたり、めちゃくちゃな文法だったり。それでも通じればいいの精神で。幸い、相手も英語がそれほど得意というわけではないので、なんとかコミュニケーション。

大学の職員会館にチェックインして、夕食を軽く食べに。ムスリム国家からということで食事に関してはかなり気になったけど、幸いなことに、アイアム モダンムスリムでそれほど食事に関して気を使わなくて済むらしい。安心安心。

いろいろ英語で会話して、飛行機の長旅の疲れもあって早目のおやすみなさい、こっちも久しぶりの英会話で疲れた。



ウズベキスタンのトラディッショナルハットをお土産にもらったので、かぶって講義に出かけた。学生は笑ってたけど、これも一つの個性。来週の講義はウズベキスタンハットで行ってみようか?
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by river_paddling | 2009-05-29 21:50 | 大学での事
大学で50名以上の学生を相手にした講義で、しかもほとんどの学生が初顔合わせだと、まず全体の顔と名前の把握は無理。

最近は、大学の講義でも出席確認し、出席が三分の二に満たないものは評価しない、といった厳格なルールがあるため、出席確認をきっちりやる必要があります。昔、私が学生の頃は、かなりいい加減で、例えば教養部の講義では、「全員に優をつけますので出席不要」とのたまう先生もいたりしたとか・・・。隔世の感がありますが、時代の変化として、対応せざるを得ないのですが、さて、どうやって出席確認をするか。

1.名簿の名前呼びあげ 出欠確認で無駄に時間がかかる。代返する学生がいるので、少人数であったり、学生の顔と名前が一致する範囲でないと有効ではない。

2.出席表、カードの回収 後の整理に時間がかかる。代返する学生がいるので、有効でない。



教室の学生数をざっと数えて、出席カードを回収すると、どうも数があわない。学生も一回目は結構出てきますが、二回目、三回目、GWを挟む頃、となってくるにつれて、教員ごとの出欠確認方法も把握できるようになるので、代返を依頼しやすくなるよう。

さて、どうするか。

私の場合、出席カードを小テストにしています。初回や二回目は結構簡単な小テストで、講義中に解答も板書してしまう、テストというより演習と言ったほうがいいような内容で、出題も少量。それで、なんか出席者数が減ったなと思う頃に教室を歩いて回ると、出席カード二枚分書いてる学生がいます。個別に注意しても仕方がないので、演習を一杯課すと、代返を頼まれた学生から「またか!」の悲鳴があがります。そして、最後に本当の意味のテストをして、正答を板書しないで終わる、代返を気安く引き受けることのしんどさが割に合わないとしっかり認識する模様。

ここまですると、次からは出席者数と回収する出席カードの枚数は一致。

出席点はつけない、小テストによる部分点のみとアナウンスしてるのだから、代返するという姑息なことせずに、どうどうと休んでもかまいませんよ。5回までならば。

ということで。
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by river_paddling | 2009-05-19 17:48 | 大学での事
最近庭いじりの話題ばかりで面白くないという苦情が入ってきた。うーん、他にネタないし。学内ネタは結構微妙なこともあるしね。といいつつ、一つだけ。

ちょうど一か月前ですか、メキシコとアメリカで豚のインフルエンザが人に感染して死者多数というニュースがでたのは。その後、日本にもウィルスが入ってきて、阪神間で一気に感染が広まり、結構の騒動のよう。毒性は通常のインフルエンザなみってことによる安心感もあり、松山ではまだ対岸の火事ですが、いずれ入ってくるね、という覚悟はそれなりに。

願わくは、自分とその周りが松山第一号になってマスコミの注目を浴びるのは避けたいな、と。狭い地域だし、結構犯罪者的な扱いもされそうですし。

いずれにしても、阪神間の状況を見てると、ウィルスが確認されたら松山でも大学に休校要請が来るはず。休校にすると当然ながらその分どっかで代講しなければならなくなって、時間割大変だね、そんな話もある中、関係した話題でも。

神戸で開かれる学会の開催延期とかもきまってるよう。で、医学系の学会もあるようで、参加者も日程に都合をつけての参加予定ですから、結構影響大きそう。自分の場合でも参加予約入れて事前登録して登録費払って、チケット予約して宿予約して、って状態でいきなり開催延期ってことになっても、キャンセル料どうなる?、学生の旅費は?とかで右往左往してしまいそう。

さらに、学生の人生を左右しそうな話題も。

教育実習が危ない!

5月末から6月というのは理学部の学生が教員免許のため出身校に教育実習に出かける季節。出かけた先が、大阪や兵庫だとすると、教育実習どころじゃないですね。高校は休校、もし行った先の高校で感染者が発生していたらそれどころじゃない。大阪兵庫以外でも今後一週間での感染の広がりと相変わらずの地域一斉休校方針が貫かれると、影響を受ける学生は結構出そう。

実習の始まる前に松山で感染者がでたら、おそらく地元の教育実習受け入れ先から来訪を拒否されるだろうし、逆に行った先が先にインフルエンザ感染地になる可能性もあるし。

で、教育実習が指定期間受けられないと免許は取れない。再実習などの追加処置も、補講期間が夏休みだと教員採用試験と重なるし、後期は受験対策で高校も実習生の受け入れを嫌うし。

こういう状況で、教員採用試験に突入したら? 

週末から教育実習の学生と話してて冗談交じりだったけど、いや、これは冗談じゃないなと、あわてて担当の事務に。そちらでも、あらー、と頭を抱え。

どうなるんでしょうね。これは一大学の問題じゃなくて、教育行政全体として、文部科学省になんとか方針を決めてほしいけど。
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by river_paddling | 2009-05-18 20:29 | 大学での事
たまには職場のことでも。

世間様が不況のおり、GW前に大学はにわかバブルで大騒ぎ。
補正予算で、設備費があたり、関係教員は企業が長期連休に入るGW直前、というタイミングで突貫作業がふってきました。締切間近、各大学同時に、ということで、メーカーの営業さんGW長期休暇のはずが残業続きの大仕事。同時に各所で何件も案件をかかえて飛び回ってる模様。出入りの業者さんも、アポとったり、情報をとったり、の争奪戦。

私も関係者になり、なかなか買えない装置が買えるということで、喜びつつ、とりあえず、仕様策定と予算の調整、入れるスペックの大雑把な検討を、ということに。

GWつぶれたかな。一日くらい、カヌーをって思ってたけど、まだ詰める必要のある議論が残ってるし、庭弄りやって終わりかも。・・・温泉でも行こうか。
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by river_paddling | 2009-05-01 18:59 | 大学での事